PDFアンダーレイ PDF読み込み

最近のAutocadの機能で非常に便利で気に入ってるのが「PDFアンダーレイ」です。過去のバージョンでは単にバックグラウンドに表示するだけでしたが、確か2017から所謂ベクトル変換機能が追加されました。

と言ってもあんまり期待してなかったのと、CADデータを入手するのが確実なのであんまり実用はしてなかったのですが、どうしてもPDFデータを利用せざるを得なかった状況が発生しまして、LT2018で初めて使ってみました。

このPDFが、

こうなりました

ほぼ完璧にベクトル化されています。一部ブロック化されていますが、分解すれば問題なく、普通の図面として利用可能です。文字もちゃんとバラバラではなく、マルチテキストとして変換されました。

CADからPDF出力された図面ならほぼそのまま変換が可能なようなので、PDFの利用が格段に便利になりました。

Autocad2018シリーズの変更点 その3

テキスト結合(文字結合)

複数の文字オブジェクト( TEXT) やマルチテキスト オブジェクト(MTEXT) を 1 つに結合する TXT2MTXT[文字を結合] コマンドが新設

測量CAD等Autocad以外からインポートすると1文字ずつバラバラになる現象がありましたが、以前はExpress Tools導入したり、マクロ使ってみたりいろいろ工夫して結合してました。

今回のバージョンで「TXT2MTXT[文字を結合] 」というコマンドが追加されたので、

こういうかなーり迷惑な文字列を変換してみる。

あれ?合体は出来たけど、順番が・・・まあ、これくらいならすぐに直せるからいいか。これは今後の課題ですね。

外部参照

保存するパスの種類の既定値が「絶対パス」から「相対パス」に変更されています。

これ、知らないまま絶対パスで作業してると後々面倒な事になるんで、地味に便利機能ですね。

Autocad2018シリーズの変更点 その2

オフスクリーン選択

窓選択しようとする時に、ズームしながら選択出来なくてイライラした経験ありませんか?全部入るようにズームアウトすると細かい選択できないし、拡大すると一気に選択できないし。

ようやくそのイライラが解消できそうです。ますは、この動画を見てください。

多少慣れが必要かもしれませんが、地味に便利機能です。

線種ギャップ選択

これも、地味な便利機能ですが、今まで線種によって交点の検出(スナップ)が出来なかった現象が解消されました!

こういう状況では交点をスナップできなくていちいち線種を変えていたので大変面倒でしたが、

なんと!出来るようになりました。大変地味だけど凄い便利。でも何で今まで無かったんだろう?

 

Autocad2018シリーズの変更点

今回のAutocad2018シリーズでは、操作性に関する地味な?変更点があります。

その中の1つに「クイック アクセス ツールバー」に関する変更点を紹介します。

なんと、レイヤーコントロールが追加できるようになりました。これで、タブがどの状態でもレイヤーのコントロールが出来るようになりました。逆に今まで要望とか無かったのかな?という程の便利機能じゃないかな?

もう一つは、「ラバーバンド色が指定可能に」です。これまでは、こんな感じ。

円の作図途中の半径部分。オレンジ色みたいな破線ですが、背景色とか使ってる色によっては何とも見ずらい色でした。

とりあえずマゼンタにしてみました。地味に便利ですね。

今回のバージョンアップではこのような操作系の地味な変更がまだまだあるので、数回に分けてご紹介していきます。

Draftsightのファイルバージョン

Draftsightは標準でDWGの読み込みと保存が出来ますが、ファイルバージョンについては特に記載がありません(見つけられないだけ?)

現時点での最新のDWGバージョンは2013ですが、これも扱えるかどうか試してみました。

WS000143

このDWGファイルが、

WS000142

この通り。編集してみても何も問題ありませんでした。ちなみに、双方で2013バージョンの保存も問題ありません。

Autocadで測量座標系を設定すると出来ること その1

Autocad LTは汎用CADなので、測量座標系を扱うのは苦手ですが、Autocadで測量座標系を設定するのような方法で座標系を設定することで専用CADには及ばないものの、出来ることが増えます。

その1つが「座標値を拾う」です。設計する際のコントロールポイントとか幅杭座標など、CAD上から拾うことで作業が格段に楽になる要素は沢山あります。もし、座標系があっていない場合、メッシュから離れを計測して足し算して座標値を求めるといった非常に面倒な作業が必要ですが、座標系さえ設定しておけばそういう面倒もなく、間違いも防いで楽できるという訳です。

WS000141

「オブジェクト情報」から中心座標値か端点座標値という形で取得することが可能です。このままエクセルかテキストファイルとしてコピーすれば、測量計算ソフトでも扱えるようになります。

オブジェクトが1個~数個ならこの方法でも問題ありませんが、大量に存在する場合はマクロか補助ソフトの使用がお勧めです。私はこのソフト Extractを利用させてもらっています。サイトには動作環境が古いままになっていますが、Windows10(64bit),AutocadLT2017で普通に使えているので、殆どの環境で動作可能と思います。

ただし、注意点としてAutocadではあくまで数学座標系なので、測量座標系にする場合は符号の変換が必要になります。そんな時は、このようなエクセルシートをつかうと便利です。

Autocadで測量座標系を設定する

覚えると非常に便利な機能ですが、どうもすぐ忘れてしまうので、備忘録的自分用メモ。

1.ツール→UCS→3点でメッシュの交点(座標値が分かる点)指定→「X軸の正の点を指定」で南方向を指定「Y軸の正の点を指定」で西方向を指定

2.ツール→UCS→原点でさっきのメッシュの交点指定→原点座標を入力

WS000138

下図の場合、X=-125700,Y=65300なので、-125700000,65300000,0と入力(1/1作図なので)

WS000135

こういう風になれば完了。これで、図面から座標値を取得可能。

LT2017使ってみて気付いた事

少しづつLT2017使ってみてますが、最初から気になったことを一つ。

タスクバーの”LT2017″をポイントしたとき、今までだと図面のサムネイルが表示されて結構便利だったのですが、2枚以上の図面を開いているとサムネイルではなくグルグルが表示されてしまいます。こんなの

ws000131

地味に不便。

CADのための仮想環境を作る

いろいろなCADを試す場合、「体験版」とか「試用版」を利用するのが便利ですが、大体「90日期限」とか「保存は出来ません」などと制限がついています。

期間限定の場合、1回インストールすると、利用期限が過ぎたらそのパソコンでは使えなくなってしまいます。だからと言ってその度にパソコン買ってたらきりないし、何十台も使いまわす訳にもいかないし、長く試したい場合少し困ってしまいます。

そこで、PCの中に仮のPCを作る「仮想化」ソフトを使って環境を作る方法を試してみました。残念ながら、Windowsも試用版なので、90日制限でインストールし直しになりますが、十分試すことが出来るんではないでしょうか?

ws000128

これが「仮想化ソフト」のVMwareです。もちろん無料です。

Windowsの設定は以下の通りで割と快適に動きます(ホストコンピュータの能力に拠る)

ws000129

Windowsの試用版は以下の所からダウンロード出来ます(要アカウント登録但し、無料です)

ws000130

非常にザックリとした説明ですが、興味のある方は検索すると情報は沢山あります。

Autocadでの座標系の簡単な切り替え

今まで、座標系の切り替えと言うと、メニューバーを表示させてメニューから辿って行くか、リボンをカスタマイズしてUCSを表示させて座標系を切り替えるか、と言った方法を使っていましたが、何気なく左隅にカーソルを持っていったところ・・・

 

簡単に出来るじゃないですか。カスタマイズとか面倒な事無しで。

方法はこう。

X-Yが書かれているアイコン?のそばにカーソルを合わせる。

WS000069

すると、色が変わるので、そのままクリック。左隅を右クリックすると・・・

WS000072

各種メニューが出てきます。早いし、簡単。原点移動とか3点指示とかもこの要領で簡単に設定。

もしかして常識だったかもしれませんが、便利です。